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組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2011.3.25(創刊号)
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組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』とは?
大いなる問いが、大いなる未来を創る。人と組織の進化の実現に向けて日々奮
闘している変革者・経営者の方々に、 組織進化を刺激する 『コンセプト』と
『問い』を贈る探求支援型メールマガジンです。 U理論の観点に基づき、人と
組織の『WILL』を呼び覚ますメールマガジンを目指して頑張ります。
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★目次★───────────────────────────────
1.「手放す」ことの可能性(未来からの問い No.1)
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1.未来からの問い No.1
「手放す」ことの可能性
この度は、弊社メールマガジンにご登録いただきましてありがとうございます
現在も有事の状況が続いております東北地方太平洋沖地震につきまして、皆様
及び関係者の皆様のご無事を心よりお祈り申し上げるとともに、この災害の影
響を受けられた方々へ心よりお見舞いを申し上げます。
地震が発生してから本日で2週間となりますが、 それ以前の日々が既に遠い過
去のことになってしまったように感じる位、この度の地震によって様々なこと
が大きく変わってしまったように感じております。
私は専門家ではありませんので具体的なことについて発信する立場にはありま
せんが、今後、経済活動・財政・個々のライフスタイル等の多分野に亘り、こ
の影響が連鎖的に広がっていくことは確かだと思います。
これまでにも、環境問題・財政問題・少子高齢化等の大きな課題が私達の目の
前に立ちはだかっていました。にもかかわらず、私達は心のどこかで明日は今
日と同じであって当たり前と思っていたのかもしれません。
そのような楽観的な見通しをも今回の地震はいとも簡単に破壊し、日本で生活
を送る全ての人が、何かしらの変化を強いられているといっても過言ではない
と思います。
実際に、福島の原発が機能不全に陥り、今後日本において原発の開発が事実上
出来なくなったことを鑑みると、常に、約30%消費電力を減らさざるを得な
い状況になると自身が原子力エンジニアであった大前研一氏は指摘しています
今後、我々に強いられる変化は「何かを新たに得る」という類のものではなく
これまで当たり前のように享受してきた多くのものを「手放す」という方向で
あるように思えてなりません。
「手放す」ということは、言葉で表現すると当たり前のことで、簡単なことの
ように思えてしまいますが、実際には、一筋縄ではいかない実情があります。
もし、仮に右肩上がりの成長を手放さざるを得ないとしたら、自分自身や周囲
の人にとって、どんな不都合が生じうるでしょうか。
もし、生活必需品となっている何かを一生涯、手放すことを強要されたとした
ら、自分の中で、どんな反発が生まれうるでしょうか。
もし、自分の譲れない価値観を手放さざるを得ない(満たせない)生活パター
ンを強いられ続けたとしたら、どんな精神的苦痛を味わうことになるでしょう
か
「手放す」という行為には、大きな抵抗を伴います。今までの習慣を手放す、
快適な生活を手放す、 積み上げたキャリアや資産を手放す、 事業を手放す、
そして、自分のアイデンティティそのものを手放すなどの行為は決して容易い
ものではありません。
「手放す」ものが自分にとって大切なものであればある程、自分の存在そのも
のを表すものであればある程、その抵抗も大きくなります。そして、「手放し
た」後の状態が今までの自分にとってあまりにも不都合で、不快な状態であっ
たり、自分の生存そのものを脅かすような状況であったりすることから、なん
とか未来の状態を「支配(コントロール)」したいという欲求が生まれるのは
人間の悲しい性といっても過言ではないと思います。
もちろん、「支配(コントロール)」の全てがいけないというわけではありま
せん。しかし、「支配(コントロール)」は、未来が予測可能な状態において
機能するのであって、今回の震災の影響だけでなく、近い将来起こるかもしれ
ない東海大地震その他の世界中の自然災害などの様にいつ、どこで、どの位の
規模で生じるのかなど予測不可能な状況においては、何かを「支配(コントロ
ール)」できるという考え方そのものがまるで幻想かのように打ち砕かれたと
いえるのではないでしょうか。
私は、今この時期だからこそ、「手放す」ということが持つ可能性について強
く訴えさせていただきたいと思います。「手放す」ということは、現在の延長
線上にはない未来・可能性を出現させる力があります。私達人類には、勇気を
持って自らのアイデンティティーとなるものを手放したとき、予想もつかなか
った未来が現れるという力が備わっているのです。社会変容の理論であり、テ
クノロジーでもある『U理論』では、 このことを「手放す(Letting go)」こ
とにより、新しい未来を「迎え入れる(Letting come)」と表現しています。
『U理論』に 「手放す」ということが持つ可能性について表している、私が好
きな一節がありますのでご紹介させてください。
勇気は「死ぬ」ことを望むことから生まれる。あえて虚空に一歩を踏み出
して初めて姿を現す道の領域へと進もうとすること。それがリーダーシッ
プの本質だ。
今後、私達が多くのものを手放していった先に何が生まれてくるのかは、まだ
わかりません。まるで社会全体が出産を行っているかのように大きな痛みを伴
うかもしれません。しかし自分の外側にあるものを「支配(コントロール)」
するというパラダイムを超えて、自分の内側に目を向け、恐れを受け入れ、未
知の虚空に一歩踏み出していく。それによって開かれる未来は確かに、そして
既に、存在します。
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┃ 【未来からの問い No.1】 ┃
┃ ┃
┃「あなたが『これだけは、絶対に避けねばならない』と思っている最悪 ┃
┃ の結末は何ですか?」 ┃
┃ ┃
┃「その最悪の結末を避けるために知らず知らずのうちに、支配(コントロ ┃
┃ ール)しようとしていることは何ですか?」 ┃
┃ ┃
┃「その支配(コントロール)によって、あなた自身や周りに与えている ┃
┃ 影響があるとしたら、それは何ですか?」 ┃
┃ ┃
┃「あなたが”本当は”手放す必要がある執着や囚われていることは何で ┃
┃ すか?」 ┃
┃ ┃
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━━━━━━━━━━━━━━<発行者情報>━━━━━━━━━━━━━━━
組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』
●発行責任者:古江 強
●発行元:オーセンティックワークス株式会社
●事業内容:組織進化コンサルティング
オーセンティックワークスは、社会変容テクノロジー「U理論」を活用した
プロセスコンサルテーションによって「ソーシャルフィールド(社会的な場)」
を転換し、他責・対立・迷走等、閉塞感のある組織を創発的な組織へと進化
させます。
●URL:http://www.authentic-a.com/
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aw-office@authentic-a.com
●バックナンバー:http://backnum.cbz.jp/?t=tn38&b=nm23&m=r8v6
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