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         [タイプラボ・フォントNEWS]
           2005年11月 第23号 
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このメールマガジンは、タイプラボのWEBサイトで無料フォントの使用者
登録をしていただいた方、タイプラボのフォントを購入していただいた方、
このメールNEWSの読者登録をされた方、などに配信しております。

先日、某公園で大きなどんぐりを拾いました。どんぐりという名前の木はあ
りません。クヌギ・カシ・シイ・ブナなどの実を総称して「どんぐり」と呼
ぶのだそうです。私が手にしたのはクヌギの実でした。
最近わたしが食べた秋らしい味覚は、柿・栗・秋刀魚・松茸・銀杏…ですね。
皆さんはどんな秋を楽しんでいますか。

今号は、【アニト-インライン】頒布開始のお知らせ、【新着フォント情報】
そして【書体の基礎知識・欧文編】という内容です。



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タイプラボの【アニト-インライン】フォント、頒布開始 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今月5日からアニト-インラインの頒布を開始いたしました。
落ち着いた丸ゴシック系書体のアニトに、太いフチをつけて文字を白抜きに
デザインしました。
タイトルなど、重要で目立たせたい場面で大きく使うと効果的だと思います。

このような文字装飾は、ワープロやお絵描きソフトなどの、フォントメニュー
にもありますし、グラフィック系ソフトで少し工夫すれば、同じような効果
を作ることができます。
しかし、最初からきちんとフォントになっていれば、やはり便利だろう…と
いうことで制作したものです。

この書体は1997年から現在まで、フォントワークス社から販売されています
ので、ご存じの方も多いと思いますが、他のフォント同様に、アニト-インラ
インもご愛用していただければ幸いです。

これまでの頒布フォントと同じように、字数制限された無料版と字数制限の
無い商品版を用意いたしました。


●アニト-インライン(サンプル画像)
http://www.type-labo.jp/GIF.IMAGE/Anitoinline.gif

●サンプルPDF(L、M、等幅、レリーフ、インラインの5ページ277k)
http://www.type-labo.jp/DATA/Anito.pdf

・すでに無料版の「アニト-教漢」フォントの登録が済んでいる方は、
登録時にメールでお知らせしたアニト専用のダウンロードページから
「アニトインライン-教漢」フォントをダウンロードしてご使用ください。

・無料版のダウンロードページをお知らせした、当社からのメールを紛失し
てしまった方は、お手数ですが、もう一度使用者登録をしてください。

●↓無料お試し版の使用登録はこちらから
http://www.type-labo.jp/
 
●↓商品版のご購入はこちらから
http://www.type-labo.jp/Vectorwaku.html

アニト-インライン商品版の販売は現在、「ダウンロード式」のみです。
「CDでお届け式」での販売は、12月上旬に始める予定です。



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【新着フォント情報】最近発表されたフォントや最近発見したサイトなど
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●字形変換ツール「舞字形」
フォントワークスが、Adobe InDesign CS用の字形変換ツール「舞字形」(ま
いじけい)を発表。出版業界の抱える「正字・外字」(字形)の問題を解決
するために開発されたそうです。
http://www.fontworks.co.jp/new/news/2005/051020.html

●携帯電話に明朝体フォントが搭載
FOMA F902iは、表示フォントにモリサワの「リュウミン」が選択できるそう
です。明朝体と携帯電話。ミスマッチのような気もしますが、携帯ユーザー
はどんな反応を示すのでしょうか。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0510/19/news049.html

●「まめ吉」「まめ楽」「まめ福」
前号で紹介した3書体ですが、Macintosh版も発売されました。
http://hakusyu.com/lineup/mamekichi/index.html

●フォント海賊版所持の印刷業者を逮捕
フォントを、CD-Rに無断複製し販売したとしてモリサワが告訴。10月17日、
警視庁が家宅捜索し現行犯逮捕したそうです。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0510/19/news063.html

●タイポグラフィ学会
今年の8月に設立されたそうです。掲載されている情報がテキストではなく
画像です。文字が小さく読みにくいと感じても、大きく表示することができ
ません。タイポグラフィってこういうものなの?
http://www.society-typography.jp/



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【欧文書体の基礎知識】イタリック体   今田欣一(寄稿)
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1 チャンセリー・カーシヴ

 チャンセリー・カーシヴはローマ教皇庁に勤める書記官が様式化したルネ
サンス期の書法である。チャンセリーとは教皇庁と教会とをむすぶ通信機関
である「教皇庁尚書院」をさすことばで、カーシヴとは筆記体をあらわす。
すなわちチャンセリー・カーシヴは書記官のインフォーマルの文書などにも
ちいられる通信用の筆記書体であった。
 別名「ヒューマニスト・イタリック・カーシヴ」ともいわれる。これは
ヒューマニスト・ミナスキュールをはやく書くために生まれた書体というこ
とであり、のちにチャンセリー・カーシヴとして様式化されたのである。
 チャンセリー・カーシヴは、のちにゆっくりと書かれる公式用のチャンセ
リー・フォルマータへと分岐していった。そのために本来のチャンセリー・
カーシヴを、チャンセリー・バスタルダと呼んで明確に区別するようになっ
た。

2 マヌティウスとグリフォ

 ヒューマニストのあいだで流行していたチャンセリー・バスタルダを、は
じめて金属活字として鋳造したのがヴェネチアの印刷人アルダス・マヌティ
ウス(1449―1515)と、活字父型彫刻師フランチェスコ・グリフォ(1450?―
1518?)であった。
 このチャンセリー・バスタルダ活字を、アルダス工房が本格的に書籍本文
用の活字書体としてもちいたのは1501年に刊行されたローマ期の詩人ウェル
ギリウスの著作『作品集』においてであった。
『作品集』は古典名作詩集を掲載する「八つ折古典シリーズ」として上梓さ
れ、ヒューマニストのあいだで評判になった。そして「八つ折古典シリーズ」
にしるされたチャンセリー・バスタルダ活字は、アルダス工房の活字「アル
ディーノ」と呼ばれた。
 なお、チャンセリー・バスタルダの最大の特徴である「筆記による傾斜」
は小文字にだけ採用されて、大文字は直立したローマン体の伝統が受け継が
れた。大文字が「筆記による傾斜」を取り入れるまでには、まだ四半世紀も
の時間が必要であった。

3 アリッギとペルシヌス

 16世紀には、手書き書法によるチャンセリー・バスタルダも様式化がすす
められて、この書法をもちいる能書家が数多く輩出された。その代表的人物
が、イタリアのルドヴィコ・デリ・アリッギ(1490?―1527)である。
 アリッギは北イタリアのヴィゼンツァで生まれ、ローマ教皇庁の書記官に
なり、外交などの職務に携わるなかで書家としての技芸をみがいた。アリッ
ギの書く筆記体は評判となり、アリッギは「ヴィゼンチーノ」と称されるよ
うになった。
 アリッギは1522年にはじめての書法教科書『ラ・オペレーナ』をローマで
刊行、翌1523年には2冊目の書法教科書『Il modo de temperare le penne』
を出版した。この教科書の序文には、鋳造されたアリッギのチャンセリー・
バスタルダ活字がもちいられていた。
 活字版印刷に興味をもったアリッギは、1524年にローマで活字版印刷所を
開設した。活字父型彫刻を担当したのは一流のメダル彫刻家だったラウティ
ティウス・ペルシヌスだった。
 アリッギ印刷所ではじめて印刷された書物は、1524年のプロシウス・パラ
ディウスのラテン語の詩集『コリチアーノ』だった。この『コリチアーノ』
こそアリッギの名声を決定づけ、チャンセリー・バスタルダ活字の頂点をし
めすものだとされている。

4 ロベール・グランジョン

 アルダス・マヌティウスとルドヴィコ・デリ・アリッギのチャンセリー・
バスタルダ活字がフランスにつたわると、チャンセリー・バスタルダ活字
は、フランスにおいては「イタリアの」つまり「イタリック」と呼ばれるよ
うになった。
 1528年から39年の間、パリの印刷人シモン・ド・コリーヌ(1470―1546)
は活字父型彫刻師クロード・ギャラモン(1480?―1561)と協力し、アルダ
スやアリッギの活字の模刻と改刻をくりかえした。
 1540年代に入るとギャラモンをはじめとするパリの活字製作者たちは大文
字を傾斜させるようになり、フランス語に適した文字形象として整えられた。
その結果として、ローマン体活字に随伴する活字書体となっていったのであ
る。
 このイタリック体活字を、さらに完成に導いた人物が活字製作者ロベー
ル・グランジョン(1513―89)である。パリに住んでいたグランジョンは、
1547年になるとリヨンのグリフィウス印刷所に出入りするようになって、リ
ヨンでもパリで整えられたイタリック体活字が導入されるようになった。
 さらに1557年にはリヨンに転居し、トーネス印刷所の活字製作を一手に引
き受けた。また1566年にはアントワープのプランタン印刷所で活字製作をお
こなうようになった。
 このようにしてグランジョンのイタリック体活字は、パリ、リヨン、アン
トワープへと伝わっていったのである。

5 アーサー・フレデリック・ウォード

 20世紀になって、アリッギのチャンセリー・バスタルダ活字を復刻したの
が、アメリカの若きタイポグラファ、アーサー・フレデリック・ウォード
(1894―1939)であった。
 ウォードは1925年にヨーロッパに渡ると、パリで活字父型彫刻師ジョル
ジュ・プルメとリバドー・デュマ活字鋳造所を探し出した。そこで1524年の
『コチリアーノ』に使われた活字をもとに復刻し、アリッギの通称にちなん
で「ヴィゼンチーノ」と名づけられた。「ヴィゼンチーノ」は、同年11月に
イギリスの詩人ロバート・ブリッジスの詩集『タベストリー』に使われた。
 1926年1月、ウォードはハンズ・マーダーシュタイク(1892―1977)の個
人印刷所があるスイスのモンタノーラへとむかった。ウォードとマーダー
シュタイクはプラトンの著作『クリトン』のために、二番目の復刻活字
「ヴィゼンツァ」を製作した。
 1914年にニコラ・ジェンソンの復刻活字セントールを手がけたブルース・
ロジャースは、セントールに随伴するイタリック体として「ヴィゼンツァ」
を選んだ。ウォードは、セントールに適合するように調整し「セントール・
イタリック」としてよみがえらせた。
 ウォードの手がけた「セントール・イタリック」は、「ヴィゼンチーノ」
と「ヴィゼンツァ」とともに、通称として「アリッギ」と呼ばれるように
なった。

●チャンセリー・カーシヴ
http://www.jp29.org/cat3.htm

●セントール・イタリック
http://www.fonts.com/FindFonts/detail.htm?pid=205531

●今田欣一さんのサイト「欣喜堂★活字書体設計」
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/kinkido/



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【Windowsのフォントトラブルで困っていませんか】
 2号目に掲載した情報ですが、トラブル体験者が多いので毎回掲載します
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 以下のようなフォントトラブルを解消します。
・ウィンドウ右上の最大化や最小化ボタンが数字などになってしまう
・ドロップダウンリストの▼や、スクロールバーの矢印が、
 数字やおかしな文字になってしまう
・アプリケーションで選択できるフォントが減ってしまう
・フォントをインストールできない
・フォントをインストールしても、アプリケーションのフォントリストに
 反映されない
・フォントが横向きになってしまう

●フォントトラブル対処法とフォントの限界
http://homepage2.nifty.com/winfaq/fontstrouble.html



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【以下はタイプラボからのお知らせです】
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★以前は半年に一度、普通のメールソフトを使ってフォント頒布をお知らせ
 するメールを出していました。ユーザーの数が増えてくると様々な負担も
 大きくなります。そこで、メールマガジン発送専門会社と契約し、メルマ
 ガ方式に切り換えたわけです。
 毎月でも毎週でも発送できる契約なので、半年に一度だけではモッタイナ
 イと思い、月に一度発行することにしました。このフォントNEWSも、
 次号で満2才、24号目になります。これからもヨロシクお願いいたします。

★「書体の基礎知識」欧文編、次回は「オールド・ローマン体」の予定です。
 漢字書体編は、当サイト上で↓まとめて見られるようになりました。
 http://www.type-labo.jp/Shotainokisowaku.html

★池袋コミュニティ・カレッジで催される今田さんの一般教養講座
・「漢字書体を知る―中国の書物の歴史から」
 2006年01月08日より第2・第4日曜 13:30―15:00
 http://college.e-doc.co.jp/ikepri/files/200510/homepage/public/hp/20051012710.html

★当サイトの掲示板をご存じでしょうか?
 あなたのパソコン内の画像を掲載することもできます。

●書体やフォント情報全般の掲示板
 http://www.type-labo.jp/Danwasitsuwaku.html
●セプテンバーフォントの掲示板
 http://www.type-labo.jp/Septkeijiban.html
●あられフォントの掲示板
 http://www.type-labo.jp/Araletkeijiban.html
●キャパニトフォントの掲示板
 http://www.type-labo.jp/Capanitodohkohkai.html
●アニトフォントの掲示板
 http://www.type-labo.jp/Anitokeijiban.html
●えれがんとフォントの掲示板
 http://www.type-labo.jp/Elegantodohkohkai.html
●墨東フォントの掲示板
 http://www.type-labo.jp/Bokutohkeijiban.html
●フォントに関係ない話題でもOKな掲示板
 http://www.type-labo.jp/Dokusyanohiroba.html

★フォントNEWSバックナンバーは↓こちらで見ることができます…
 http://bn.combzmail.jp/bn/e0wy_backnumber.htm


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◎タイプラボのフォントは、以下の2つの方法で購入できます。

▼▼CDでお届け式▼▼
・価格と詳細、購入手続きなどは↓こちら(ピーシークラフトに販売委託)
 https://www12.myssl.jp/www.type-labo.jp/web/Pccraftwaku.html

▼▼ダウンロード式▼▼
・価格と詳細、購入手続きなどは↓こちら(ベクター・プロレジに販売委託)
 https://www12.myssl.jp/www.type-labo.jp/web/Vectorwaku.html
 ご購入日から5年間、合計5回まで同じ商品をダウンロードできます。


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■    ■       タイプラボ・フォントNEWS 第23号
  〜〜    創刊日  2004年1月8日
 ―◯◯―   発行者  有限会社タイプラボ 佐藤 豊
  ……    MAIL typelabo@type-labo.jp
■    ■  WEB  http://www.type-labo.jp/
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