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アリストテレスの弁証法でイノベーションを考える

発行部数: 7,943部  発行日:2023年01月18日

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「アリストテレスの弁証法でイノベーションを考える」


目次
…………………………………………
〇前書き  「起業の方法論」
〇本文   「分析や論理だけでもなく感覚・直観だけでもない第3の手法」
〇編集後記 「弁証法とイノベーション」
…………………………………………………



いつもお読みいただきありがとうございます。


令和5年1月18日水曜日メルマガ配信します。




〇前書き「起業の方法論」


■この100年で自動車が移動手段で世界を変え、
この30年でコンビニが普及し、日常生活が便利になり
この20年でインターネット、アマゾン、グーグルなどが
生活や学習を変えました。


個人にとっても社会にとっても
昔から生活を便利にするための製品やサービスを
創り、作り、運び、売る改善が行われて来ました。

江戸時代には士農工商が職業の代表でしたが
現在はグローバなサプライチェーンが形成され
仕事は細分化、複雑化し、その中で
いろいろな事業が連鎖しています。


■その中で新しく会社を作り、
新しい組織を作って創業することで経済が活性化し
生活が変わる。

サプライチェーンネットワーク(網)
のノード(目)が一つ一つの事業であり
身体の細胞と同じく、新しい目が生まれる一方で
無くなる目もある。

創業とは新しい「目」を作る事です。


■創業とは
イノベーションであり現状にとらわれず
新規な目を作ることです。

イマジネーション、インスピレーション、など感覚的な手法とともに
現状分析、理論などロジカルシンキングを
総合した手法が必要です。

ブレーンストーミング
川喜多二郎のKJ法
野中郁次郎のSECIモデルなど沢山ありますが
近代化科学以前の古代ギリシャの

アリストテレスの弁証法が最も原始的基本的思考
だと思います。


■ アリストテレスの弁証法とは
演繹法 Deduction
帰納法 Induction
発想法 Abduction

これを使って川喜多二郎のKJ法を解釈するのが
最も理解し易く現実的だと考えます。

テイム・ブラウンのデザイン思考も
アリストテレスの弁証法の枠組みで考えると
理解しやすい。


〇本文
■さて、
本日のテーマ
===========================
「分析や論理だけでもなく感覚・直観だけでもない第3の手法」

「デザイン思考が世界を変える」(テイム・ブラウン、千葉敏生訳早川書房、2019年)」より
===========================

■製品のデザインにおいて、
デザイナー達はビジネスの制約の中で
人々のニーズと利用可能な資源を結びつけようとしてきた。

つまり人間から見て望ましい物事と
技術的経済的に実行可能な物事を結びつけることで
今日の我々が利用している製品やサービスを生み出して来た。


■デザイン思考は
今まで自分はデザイナーと思っていない人にも
デザインの道具を作り
その道具をより幅の広い問題に適用できるようにするのが
デザイン思考の目的である。

デザイン思考では
誰もが持っている能力を利用する。


■人間中心であり人間の本質に基づく能力である。

直観的に考える能力。

パターンの見分ける能力。

機能性だけではなく感情的な価値を生み出すの能力。

言葉や記号以外の方法で
プレゼンテーションする能力。


■感覚・直観・インスピレーションに頼るデザインは
個人的属性に頼ることになり
誰でも成果を上げることはできない。


又分析や論理だけに頼るのはそれと同じくらい
危険である。

そこでデザインプロセスの根幹をなすでデザイン思考の
統合的アプローチは
「第3の手法」を提唱している。



〇編集後記(弁証法とイノベーション)

===========================
アリストテレスの弁証法では演繹法 Deductionと
帰納法 Inductionが一般的で有名ですが
発想法 Abductionがイノベーションと関係があります。
現実分析から推論する帰納法 Induction対して
異なる分野の知見も組み合わせる帰納法 Induction
の拡張版であるとも言えます。
シュンペーターの有名なイノベーション定義である
既知の知識の異なる組み合わせと同じです。
===========================







■ホームページご案内

SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/m0pgppn122uyr229u33ND




そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。


ホームページご覧ください。

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