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「人間の能力は予想外の分野で生きる」


2017年3月1日水曜日、今年もすでに2か月過ぎました。

寒い日が続きますが春はすぐです。

■2年前まで私塾「ドラッカーマネジメント塾」を
4年主催していましたが
現在は回転体振動の技術的なテーマで
イノベーションに焦点をあてて時間を過ごしています。

マネジメント塾では半分のテーマは
参加者の中から講師をお願いしていました。

その中の1人の有冨さんが講師をお願いしていた直前に
倒れましたが長い手術の後、
現在もリハビリ中です。

■2月26日日曜日、彼が以前勤務していた
三菱総研の上司の2人と僕の3人で
千葉県稲毛の自宅に久しぶりに訪問しました。


随分回復して車椅子ながら会話も十分で本も読めるように
なって安心しました。

未だ現役の技術者であるお父さんは僕と同年で
お母さんとともに愛情あふれる家族生活されています。

5人で知的な楽しい会話で過ごしました。

■有富さんは僕の息子と同世代ですが
僕と同じくドラッカーや江戸時代のマネジメント思想家
山田方谷などに関心を持ち、
日本と欧米のマネジメントに詳しい。

僕の息子はIT業界にいますが、
僕の関心のあるマネジメント思想には興味示さない。

有富さんのお父さんも又マネジメント思想より
技術的な分野で才能がある。

親子でも得意な能力が発揮する分野は違います。

■リハビリによって彼の得意な能力が再び発揮できる
時期がきっと来るでしょう。

人間の能力は今までやったこととは違う分野で
生かすことができる。

車椅子に乗っていても
本が読めて文章が書ければいろんな課題に取り組み
思考実験で何かを生み出すことができる。

人間の能力は予想外の分野で生きる。

世の中をじっくりと観察していてほしい。

期待しています。



さて、
本日のテーマ
====================
「多角化ではなく既存の能力の新たな展開の機会として捉える」
「イノベーションと企業家精神」(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)より
==================

■専門家の予想が外れることは多い。

コンピュータの出現がペーパーレス社会を作り
製紙業界が不振になると言われたが、
実際は紙の需要は増えた。

かってテレビが出現したら書籍は売れなくなると
多くの出版社は教育やコンピュータソフトに多角化したが
書籍の売上は大幅に伸びた。


■テレビの出現で書籍が伸びたことで
出版社や書店は何もしなかった。

この予期せぬ現象をイノベーションの機会としたのは
百貨店やスーパーマーケットだった。

かれらは本を扱ったことはなかったが
小売りについては知っていた。

従来の本屋では出来なかった書籍のチェーン店は
百貨店やスーパーマーケットが
展開して行った。

書籍のチェーン店の店長は
昨日まで化粧品を売っていた。


■予期せぬ変化をイノベーションの機会として利用して
成功するための条件は
その機会が自分の知識と能力に合致していることであると
ドラッカーは言う。


書籍ビジネスが成功する条件は
製品である書籍に詳しいことではなく、
販売の知識と能力である。

マイクロソフトのビル・ゲーツや
アップルのステイーブ・ジョブズはコンピュータに
詳しい訳ではなかったが
コンピュータが個人の学習や仕事に役立つという
想像力に優れていた。


■イノベーションに成功するにはどの業界にあっても
その業界を成功させてきた知識や能力とは
別の能力が活かされる場合と言える。


現在持っている能力を使って同じ業界で多角化することで
成功する場合もあれば
その能力が全く別の産業で活かせる場合もある。

僕の場合は曲がりなりにも
力学という力と運動(変位、振れ、移動)の因果関係を
分析する知識と経験が
マネジメントの成功する原因と結果を分析することで
マネジメントの成功法則を抽出する仕事をしてきた。

そしてその関係は
逆も又真である。

企業経営の成功要因の分析が
振動現象のどの力によるものかの分析に役立っている。






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imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


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