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理論で割り切らない現実優先の日本人の感性

  発行日:2015年12月09日

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「理論で割り切らない現実優先の日本人の感性」


おはようおざいます。

12月9日水曜日の朝を迎えました。

今年の後3週間残すのみとなりました。


■7日午前宇宙航空研究開発機構(JAXA)は
金星に接近した探査機「あかつき」を金星周回軌道に投入するため
あかつきの補助エンジンを20分噴射し
軌道投入に成功したとみられると発表しました。

5年前に主エンジンで失敗し
補助エンジンで再挑戦する方法を1万件以上のケースを
シュミレーションしてついに発見したそうです。

殆ど失敗するという確率論では諦めてしまう
可能性にかけた行為だと思います。

しかも35歳の若い女性が根気よく計算したという。

日本の探査機が地球以外の惑星の周回軌道に入るのは
初めての快挙です。


■又ノーベル賞の梶田さんはニュートリノ振動で従来の理論では
質量がないというのが質量があることを突き止めた。

現象から仮説を作り長い時間と数多くの実験で
宇宙物理学が根底から見直されるという。

測定誤差のような小さな現象を切り捨てない
日本人の細心な観察力によるところが大きいと
思います。

■またノーベル生理学医学賞の大村さんは
土壌採取による微生物から多くの人類を救う薬物を
発見した。

「私の哲学は自然界にすべての答えがあり微生物には
際限のない可能性がある」
と強調した。

根気よく数多くの土壌採取を長年続けた成果ですね。


この1週間で3人の日本人が自然界の解明につながる
功績でニュースを盛り上げました。

理論で割り切らない現実優先の日本人の感性によるところ
だと思います。


宇宙、大自然のいのちについての知見が広がりました。


さて、
本日のテーマ

====================
「日本から帰国した西洋人神父は母国で幸福な晩年を送れない」
「日本人の価値観:生命本位の再発見」(立花均、ぺりかん社)より
==================

■多摩大学の元学長であったグレゴリークラークは
イギリス生まれ、オックスフォード大学卒業後、
オーストラリア外務省に入り、ソ連や中国の大使館勤務の後
日本に来た。


韓国や中国に比べても
キリスト教が殆ど普及しないのはなぜかとの質問に答えた。


クラーク氏によると明治以降150年以上欧米と接しているのに
日本人は心理的・考え方の面で他の民族とはあまりにも違っていて
昔から少しでも変わっていない。

■彼の体験によると
韓国人や中国人やインド人は西洋人に比べて文化の違いはあっての
心理的には欧米人と同じで
個人性が強く、西洋人とユーモアを共有する。

西洋人も中国人も韓国人も宗教の
原理や原則など理性を要求される抽象的なものへの
関心が日本人より強い。

日本人は現実の問題解決に熱意を示すが
西洋人、中国人、韓国人、インド人は
現実の問題よりも思想や哲学に関心を示す。

思想や哲学を上位におくと、現実と合わないと
現実の経験は錯覚じゃないかと解釈する傾向がある。


■キリスト教も、仏教も、儒教も聖書、経典、論語など
文字で表す理性に基づいた思想がある。

ところが日本人が思想というより心理、魂を習慣として
繋いでいる神道には文字がない。


理性とは違う心理(魂)で社会の行動規範はできているので
西洋から来て日本社会に溶け込むには
謙虚に文化に順応して自分を変えてしまうそうだ。

スイス人のカトリック司祭インモースは
日本で生涯を過ごした神父はスイスに帰っても
幸福な晩年は送れないと言った。

■日本以外では神父は文化的思想的な優越から無意識に
自分を高いところに置き、教え導いて来たという満足感がある。

ところが日本では異質で優れた文化が立ちふさがっているので
自分を変えなければ生きていけない。

自分を変えた神父は帰国すると
すんなり元の社会には戻れない。

日本的経営を自虐的に見下し
欧米式を礼賛するMBA教育は現場より
抽象的な理論やコンセプトを重視する。

中身より見せ方が大事だなどという
実学無視の教育をする。

キリスト教の神父の話しから
欧米式MBA教育の在り方と日本式経営のありかたの
違いに、相似形が見えるように思います。


●ご質問ご意見は気軽に
返信で意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


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多摩大学大学院客員教授
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。