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住みよい社会づくり
専門家とドラッカー
創刊号 再刊 『妻が気づかせ...

カナヅチしかないと全ての問題はクギに見えてしまう

  発行日:2015年03月18日

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「カナヅチしかないと全ての問題はクギに見えてしまう」



3月18日水曜日朝の定期配送メルマガをお届けします。


先週は私的なことながら母の死を号外でお届けさせて
頂いたところ多くの読者の方からお悔やみの返信頂きました。

ありがとうございました。

■母は96歳まで末っ子の僕が67歳まで生きてくれたこと
ありがたいと思っています。

人にやさしく自分に激しく律する生き方は
母に及びませんが残りの人生の規範にしたいと思っております。

妻がアルツハイマーの末期ですが
まだ口から介助しながらも食事を楽しんでいるので
生きている楽しみを少しでも長く持続してあげるのが
僕の役割だと思っております。

■先週は号外メールで定期配送の原稿は途中まで作成して
次週に持ち越そうとしていましたが、
号外便の中に残したままで配信してしまい失礼しました。

最後までお読みになった方は先週と重複しますが
お許し下さい。


■ドラッカーは「マネジメント」という言葉に広い意味、
汎用性を与えました。

「管理」や「経営」など企業経営に限定されない
人の生き方や家族や共同体の在り方、存続の方法、
そして政治経済を含む社会の在り方統治の方法がすべて含まれる。

政治や経済運営もドラッカーのマネジメントで語れるように
思います。


従って本メルマガでは教育者で哲学者の森信三から
日本的経営としてグローバルに影響を与えたトヨタ式経営まで
ドラッカーの切り口で紹介しています。

■本日のテーマはマネジメントの最終目的は
「社会(コミュニテイ)の健康維持である」です。

米国型の論理思考・戦略思考のMBAも日本のTQC,整理整頓・・5S,
現場現場現実思考やゴールドラットのTOC(制約理論)も
ドラッカーも、5段階欲求説で有名なマズローや
日本では中村天風や安岡正篤など東洋の人間学を含めて
無数の思想と手法が古今東西生まれています。

マネジメントという言葉には縁のなかった
高校野球の女子マネージャーがドラッカーに目覚めるという
話も決してありえないことではありません。

■大事なことはあらゆる思想も手法も「道具」であるという認識が必要です。

マズローは
「カナヅチしか道具を持たないものは全ての問題がクギに見えてしまう」
と言って一つの思想や手法へのこだわりを警告していました。

道具の使い方をマスターすることと
現実の問題を道具に拘らないで定義することが
マネジメントと言えます。

■マネジメントの道具となるドラッカー始め古今東西の思想家
手法を今岡塾で4年開催し、本メルマガも6年以上にわたり
数多くの思想的手法的道具をご紹介しました。

僕が独りでご紹介するには限界があります。

これから多くに講師陣の6限のコースを担当して頂き
充実した広範囲の道具と、道具を具体的なプロジェクトに応用する
実学の塾を準備しています。

通常は4月開講ですが、6月かそれ以降に新しい名目でスタートします。

TPS(トヨタ式経営)やTOC(制約理論)は
20世紀、昭和時代の日本のモノづくり現場から理論化体系化されました。

新しい塾名は
「ものづくりNippon昭和義塾」
あるいはグローバル展開を目指して
「モノづくりNippon21世紀義塾」
でもいいかもしれません。

組織やカリキュラム等準備に時間をかけています。

期待してお待ちください。



さて、
本日のテーマ
====================
1.ありがたいと思う心(森信三全集幻の講話)
2.意思と心によるコミュニテイ(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.システム・インテグレーター「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
===================


1.ありがたいと思う心(森信三全集幻の講話 )


■幸福な感情や内面の豊さはどこから生む出されるのか?

森信三によるとそれは
ありがたいと思う心、感謝の念によって
もたらされる。

「有難い」という言葉は通常あり得ないとい
感嘆な驚きからくる。

当たり前の幸運に対して
ありがたいと思わない。


■予期せぬこと、普通ではないことが
起こると「あり得ない!」「有難い!」という気持ちになる。

人から親切にされることを期待も予期もしていないとき
親切にされたらうれしい。

前回のメルマガで僕の予期せぬ機会に
10年以上前に著作を評価する講演を聞いて
「あり得ない、有難さ」を感じました。

■「有難い」とは自分にその賛辞を受ける資格がないという
謙虚に思っている場合だけに起こる感情である。

恩恵に授かることは得ない程の謙虚な気持ちとは
滅多に遭遇しないのか?

森信三によると
我々が日常食事や交通機関を利用するのも
生活や仕事や勉強するのもカネさえあれば不自由しないと
当たり前に思っていることが傲慢だという。

店(市場)で簡単に手に入ること、
書店で古人や異国の賢人の著作が手に入るのも
取引先から資材や部品を購入して
仕事ができるのも
極めて多くの人の仕事の連鎖から恩恵と受けている。

古代人の生活に比べれば現代の生活や仕事が成り立つ
サプライチェーンはあり得ない。

■ビジネスや教育を受ける恩恵を
神や仏や大自然や宇宙の根源的働きがあると考えると
有難いという謙虚な気持ちになる。

どんな不運に恵まれても
生きているだけでいろんな人のお蔭だと思えるかどうかが
幸運な気持ちになれるかどうかだ。

日本で食事前に「頂きます」いう習慣は少なくなてはいるが
まだまだ根付いています。

我々は独りで生きてはいない。

まだ会ってもいない人を含めて人と人の
繋がりの中で生きている。

それを有難いと思う気持ちを大事にしたいですね。



2.政府は社会に主人か(ドラッカー「ポスト資本主義」)

■ドラッカーのポスト資本主義社会の思想は
「政府が社会の主人」とする時代の終わりとする
思想に見えます。

中央集権化してきた近代国家が崩壊しつつある。

西欧の先進国では福祉国家の力によって
ボランティアの伝統が押しつぶされた。


■日本では江戸時代までは村や町において寺や神社が
共同体の核となって
助けあって生きていた。

1867年の明治維新で「西洋化」の一環として
助け合いの共同体の機能は政府機能に組み入れられて
ボランティアも消滅した。

■西洋に比べて米国では
社会的活動の政治化と集中化は遅れた。

それが米国において
州や市や郡の自治強調されて、開拓地におけるコミュニテイ
の伝統として残っている。

米国において非営利組織の活動が盛んな原因は
「政府が社会の主人」足り得なかったことにある。

■日本ではこれからどうなるであろうか?

「政府が社会に主人足り得ない」分野が増えている。

経済格差が広がって貧困層が大きくなっている。

高齢化によって要介護老人が増える。

公教育の現場が疲労している。

一方で財政危機が高まっている。

「政府は社会の主人」として振る舞う力は
弱まりつつある。

ボランティアの非営利組織か
資本主義の原理と共益の原理がハイブリッドした
助け合いの共同体の出番が来た。


3.事例研究:見れども観えず
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)

■トヨタの現場改善でも
システム設計というシステム改善でも
イノベーションのプロジェクトの成功の基本条件は
「よく見ること」で「観えてくる」ような
観察が大事である。

目で見るだけではない。

感性で観ることである。

知識だけでは観ることはできない。

■知識は潜在意識の中に隠しておいて
観るときの視点を探すときに役立つだけである。

トヨタでは「見える化」という現場を観ることによって
無駄を観ることを重視する。

どんな優秀でも知識があっても
「見れども観えず」では改善にならないという。


■システム改善となると
一つの現場だけではなく、作業の連鎖としてのシステムを
観なくてはならない。

当然目で見える限界を超える。

現場を見て情報の流れを見て
作業の関係を見て全体がリアルにイメージできなければならない。

システムに潜む無駄を観なければならない。

「目でみる」こと以上に「心で観る」感性が要求される。

■TPS(トヨタ生産方式)でもTOC(制約理論)でも
野中郁次郎先生のSECIモデルでも
あくまで道具過ぎない。

思想と手法はツールである。

「カナヅチしかないと全ての問題はクギに見えてしまう、
といったのは5段階欲求説で有名な
アルバハム・マズローである。

「観ること」がイノベーションの原動力である。



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返信でご意見よろしくお願いします。

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今岡善次郎


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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。