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第346回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「武術は礼と義の実践」
おはようございます。
2月2日月曜日の朝を迎えました。
水曜日定期配信ですが
今週はいつもより早く月曜日に配信します。
■昨日2月1日毎週通っている高円寺の気功教室の一員として
相模大野で開催された
日中国際武術演技大会で演武しました。
評判の良かったコスチューム(笑)
facebookに投稿しました。。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0nvtfs0uo6sxe9i12cbs
日中親善から国際平和のための武道の演技交流が役に立つと
思います。
もともと戦いの技術が平和をもたらすとは矛盾した
概念ですが、武術には
「礼」と「義」
「護身」
「心身鍛錬」
「実戦」
を重視します。
経済社会の日本的秩序維持の思想家
近江商法の元祖、鈴木正三や
吉田松陰など明治維新の志士の思想的元祖である山鹿素行は
大陸文化を日本的思想の下で現実思想に作り直した
武士であった。
朱子学のような知的理想論、
現在であれば知的自己満足のナルシストを
否定した。
■■■青梅街道 新中野
今岡‘塾’(ドラッカー塾)第9回ご案内■■■
平日コース2月5日木曜日19:00のご案内
週末コース2月7日土曜日15:00のご案内
■第9回のテーマは
「インテグレーション(統合)とTOC(制約理論)」です。
まず前段は今岡が「インテグレーション(統合)」の必要性や
概念を以下の順番に述べます。
ドラッカー、トヨタ式経営、制約理論(TOC)などからキーとなる
コンセプトを引き出します。
@ドラッカーの統合思想
@統合システムとしてのトヨタ式生産システムの本質
@ゴールドラット博士の統合思想
@プロジェクトマネジメントとCCPM
近代科学の教育が専門性を深めることになって
部分最適に陥り、真に社会のために役立つ貢献をしていない。
成果を上げるプロジェクトも基本的にはスキルの統合が
鍵となります。
●2月5日木曜日 ゲスト講師 工藤崇さんの
タイトルは「進化し続けるTOC(制約理論)」です。
<概要>
TOC(制約理論)の故ゴールドラット博士とは
所属している株式会社ビーイングの津田会長とともに
長い付き合いがあり、直接その思想の伝授を受けた。
大野耐一氏とゴールドラット博士との関係や
TOCの思想的な4つの概念である
「複雑性」への対処、「不確定性」への対処、
「対立」への対処、「知識不足」への対処など
4本の柱を解説します。
成果を上げるには幾つかの矛盾対立する条件があるが
その対立を解消する戦略戦術をロジックで作り上げる
方法論を紹介します。
●講師プロフィール
現在、TOC(制約理論)の世界的なリーディング企業である
株式会社ビーイングのTOC研究所シニア・コンサ ルタント。
TOCの提唱者エリヤフ・ゴールドラット博士の遺志を継ぐ
世界的な権威であるヤ
ニフ・ディヌールに師事し、
様々な業界のクライアント企業を短期間 で著しい成果に導くと同時に、
中期的な企業風土の変革と定着を実現している。
早稲田大学哲学科社会学専修卒。
学生時代は、古今東西の知識体系をマップ化した
『インテグラル・スピリチュアリティ』のケン・ウィルバー他
発達心理学、脳科学、東洋思想、ボディーワークや身体論など、
「人間」と「統合」に強い関心を持つ。
ダニエル・ゴールマンの著書『EQ こころの知能指数』で
一躍有名になったEmotional Intelligence理論をビジネスに応用し、
理論提唱者を顧問として迎えていたベンチャー企業に参画し、
トヨタ自動車などの大手企業の企業研修を手掛ける。
成果を出す「企業風土」やそのための「業務の仕組み」に関心が向かう。
独自の感性でユニークな人脈を有し、今岡塾長も参加している
不定期で交流会(通称「工藤(ちゃん)会」)を主宰している。
■2月7日土曜日15:00のゲスト講師石田忠由さんの
講演タイトルは
「TOC T思考プロセスによる経営システムの改善」です。
TOCのマネジメント哲学では経営システムは全体最適の
有機的連携である。
石田さんはバリューネットワーク代表で
TOC思考プロセス、組織変革、ファシリテーター、
戦略・マネジメント教育など組織戦略の立案とその実現において
数多くの実績をお持ちです。
<石田忠由様のプロフィール>
大学卒業後造船会社にて現場の工程管理に携わる。
その後QC活動のコンサルタントを経た後に、
日本能率協会マネジメントセンターに所属し、
階層別教育の実施及びSTA(小集団活動)のコンサルティングを行う。
●同団体においてTOC推進センターの発足に伴い、
TOCの普及推進に携わり、その後TOC専門コンサルタント会社にて、
TOC思考プロセスの研修及び思考プロセスによる
組織開発・変革のコンサルティングに携わる
●TOC-ICO( TOCの世界的なコンサルタント機構)より、
TOC思考プロセスと
物流分野におけるTOCのコンサルタント(TOC Implementer)
として認定されている
●著書、雑誌記事
「在庫が減る、利益が上がる、会社が変わる」中経出版 共著
「在庫ゼロ・リードタイム短縮TOCプロジェクト」中経出版 共
「思考を変える! 見方が変わる! 会社が変わる!」中経出版 共著
雑誌「企業と人材」 2004年 6/5号 産労総合研究所
●スポット参加者大歓迎です。
ホームページご案内します。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0nvufs0uo6sxe9i12SE1
今岡‘塾‘コンセプト
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0nvvfs0uo6sxe9i129y1
開催要領場所アクセス
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0nvwfs0uo6sxe9i128ze
開催日程
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0nvxfs0uo6sxe9i12MUP
●スポット参加者
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
是非皆様のご参加お待ちしています。
参加日を選択の上、お申込下さい。
imaoka@bizdyn.jp
までご連絡下さい。
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.春夏秋冬(森信三全集幻の講話)
2.アウトソーシング(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究 インテグレーション(統合)
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
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1.春夏秋冬(森信三全集幻の講話 )
■日本の代表的詩的表現として俳句は日本人の感性を
うまく表現できる言語手段です。
俳句には必ず季語があり
季節を感じる感性が日本文化を形成したと思います。
五月雨(さみだれ)を集めて早し最上川(芭蕉)
自然と季節を多くの日本人に共感させます。
■森信三は春夏秋冬の中で「秋」が一番好きだという。
秋は実りの季節であり、地上の万物が落ち着きを
取り戻す。
大自然の力によって物事が成果と上げる。
物と事とはプロダクトとイベントです。
コメ作り、モノづくり、コトづくりのプロジェクトは
秋に完成する。
あらゆる仕事は季節とともに
大自然の生態系の中で鍛えられ水と太陽のエネルギーで
生命を育み果実を生む。
■「黄金色の穂波」「真赤な林檎」など
伴う物事の完成は「美」を伴います。
仕事の成果は「美」につながる。
一方で「落葉落ちて天下の秋を知る」
一つの仕事を終えた後の虚しさや寂しさは
成功したか失敗したかに関係なく伴います。
秋には頭と心が冴えて
世界を見るインテリジェンスが深まる。
■僕の人生時間を春夏秋冬に分類すると
秋どころか冬かもしれない。
春夏秋冬が循環することで
アドレナリンとエンドルフィンを交互に分泌して
日本人の生命観や季節感が養成されました。
秋のゆとりを持ち「美」を感じながら
冬の厳しさに耐え、もう一度春を迎えたいと
思っております。
2.アウトソーシング(ドラッカー「ポスト資本主義」)
■政府の再建のために必要なのは
企業と同じくすべてを抱え込まないアウトソーシングが
必要だとドラッカーは言っていました。
特に社会福祉サービス分野において
政府は実行管理者、オペレーションのマネジメントではなく、
方針や政策立案に留めるべきであると。
■企業が社会の機関として中核的役割に限定し
他の社会機関に外注する「棲み分け」することで
社会生態系の秩序が保たれるように
実行は外部にアウトソーシングするほうが
生産性も成果も向上する。
サービス分野の効率という点で
政府の生産性は最低である。
■官僚制と生産性はそもそも矛盾する関係にある。
成果を上げるには
誰がやっても可能な標準化や形式化が必要である。
一方で
成果を上げるには
従来と違うイノベーションが必要である。
イノベーションには標準化や形式化は障害となる。
■行政の形式主義とイノベーションの対立を
解消するものとしての
アウトソーシングが最大にソリューションになる。
サービスの目的を定義し、サービスを提供するタスクの
品質と時間をマネジメントする。
政府の中核的な役割は
サービスに目的の定義であって品質と時間に焦点を当てる
マネジメントは民間のほうが向いている。
3.事例研究:インテグレーション(統合)
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
■トヨタ生産方式におけるカンバンシステムは
工程の統合であり、
コンテナ船は海上輸送と陸上輸送の統合である。
金田氏は金型生産とパネル生産を統合して
品質と時間を短縮してコスト削減に成功した。
ITによってデータ統合されると
業務のオペレーションの統合に役立つ。
■金田氏によると
業務を統合するには二つのアプローチがある。
一つは現状の作業をそのまま繋ぐことである。
もう一つは
全体にコンセプトや目的を定義して
新しい作業を設計することである。
ボトムアップとトップダウンのアプローチの
違いでもあるが、
システム設計で成果を上げる経験のある人ならば
わかるが
どちらも正しいしどちらも間違っている。
■日本的では現場の改善志向のある人は
ミクロであるとともに周辺や全体に関心を持つ。
ミクロなレベルでお互いが影響を与えながら
全体が自然に出来上がる。
結果としての統合である。
一方西洋ではその逆であると思う。
一つのコンセプトから具体化して
詳細をデザインするトップダウンである。
僕の経験ではすべの情報がわかって全体像が明確に
認識されている場合は、その方が早い。
■プロジェクトマネジメントが失敗する多くのケースでは
最初の段階で「思い」「志」「ビジョン」が強くて
現実を受け入れる謙虚さが無い。
現実の制約を考えないプロジェクトは失敗する。
その点、「思い」の後でしっかりと現実を観察して
相互の関係を気を配り、ぶれないコンセプトを
現実の制約で詳細にデザインすれば必ず成功する。
人間の知のすり合わせやつながりで
結果的に完成する「創発的システム統合」と言える。
トヨタ式生産方式はそんなシステム統合だったのでは
ないだろうか?
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今岡善次郎
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多摩大学大学院客員教授
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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