人と人 組織のつながり 功をなす 情物金の 流れが命
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第234回
★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★
P・F・ドラッカーの
社会生態学的 俯瞰的 マネジメントモデルが開く
人生・企業・社会の共通のマネジメント原理
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『専門家とドラッカー』
おはようございます。
今年も最後の月になりました。
今日もメルマガお読み頂きありがとうございます。
誠に勝手ながらメーリングソフトを変更しました。
以前のソフトで二重に受信した読者の皆様
ご迷惑かけました。
これからはこのソフトのみによる配信となります。
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imaoka@bizdyn.jp
までお願いします。
●今度の選挙で国民の関心が最も多いのは
経済政策です。
日本の経済成長を支えたモノづくりが
大手企業の収益悪化で低迷しています。
しかし実力を持った底力のある製造業も多い。
ある分野の専門家であり、
他の分野の専門家をマネジメントして
事を成すことが
ドラッカーマネジメントの真髄です。
専門家を知り
専門家を使うマネジメントを知ることが
最初のステップです。
●私も15年前から
モノづくりの分野で
サプライチェーンマネジメントを専門にしていました。
私の友人である
株式会社産業革新研究所 代表取締役の
熊坂 治さんが創めた専門家紹介ナビの
サイトを紹介します。
僕も専門家の一人として紹介されていますので
是非参考にして下さい。
↓
http://www.monodukuri.com
事を成すには、
専門家を知ることと
そしてドラッカーの思想を知ることです。
■■■2012年秋期
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」■■■
今週は
平日コース12月6日(木)18:30
週末コース12月8日(土)15:00
です。
●今週のカフェ塾のテーマは以下の2つです。
テーマ1
「(続)精神の領域 人と人との関係を 根源とする使命」
現場や外の世界と離れた組織分断で
破綻する大企業があります。
又市民の生活から離れて縦割りに分断された
行政システムが財政破綻しつつあります。
なぜシステムの分断・断絶が進み崩壊に向かうのか?
どのようなリーダーシップがシステムを持続可能にするか?
ドラッカーの社会生態学的有機システム思考は
仏教など東洋思想と古代西洋思想を取り入れる
ピーター・センゲ、オットー・シャ―マーなど
米国の先端的マネジメントに発展します。
神仏習合や七福神など近代西洋思想とは異質な
「日本の心」の復活が
21世紀のシステムを持続可能にするかもしれない。
みんなで話し合いたいと思います。
***
テーマ2「戦略の領域」
どのように戦略を組み立てるか?
知力をどう使うか?
賢さとは知識ではなく現実を受け入れること。
孫子の兵法や最近の脳科学の知を
ドラッカー思考で解釈します。
●最後に詳しくご紹介します。
お申込はメール返信でお願いします。
チラシ
↓
http://www.bizdyn.jp/seminar.html
さて、
本日のテーマ
===================
1.自分の生命を超えるもの
2.リーダーのみに責任を委ねない
3.高性能大型化の危険
===================
1.自分の生命を超えるもの
■反原発・脱原発・卒原発か
原発容認で産業空洞化回避か、
今度衆議院選挙の争点です。
原発のゴミ処理技術開発は
現在のイノベーションの延長にあるという
科学者の見解は出ていません。
見解が分かれる場合は
専門家の知見をどう使うのか
マネジメントの問題であり、
政治の問題です。
■現在の経済問題は今の我々の生活問題であり、
原発の問題は子孫の存続の問題であり
地球人類の問題として認識する必要がある
と思います。
原発は核兵器という潜在的防衛力と
関係があったことは事実です。
現在の生活と国家の防衛が
人類の未来、
自分の生命を超えるものと関連づけて
戦略を作る必要があります。
核兵器が防衛力として
潜在的に威力を発揮する時代は終わった。
■最澄が19歳で比叡山に登り仏前に誓った
言葉があります。
「生を軽んじ法をして久住(きゅうじゅう)せしめ、
国家を守護せん」と。
意味は、
自分の生命よりも、それを超えた原理を
普及させ将来の社会を守ろう
と誓いました。
■現在の国家防衛問題、現在の経済問題、
現在の雇用問題すべてが
原発問題と因果関係があります。
最澄の「心」を持って
マネジメントの問題として
定義する必要があります。
すべてが一挙に解決することは
あり得ません。
どこが犠牲になるのか。
今日の生活の為に
人類の未来を犠牲にするのか。
今が犠牲になって未来の人類のために
為すべきことをすべきか。
その前に
矛盾する問題を一挙に解決する
イノベーションに向けて
英知を結集すべきでしょう。
2. リーダーのみに責任を委ねない
■国民と政治家、労働組合と経営陣、
組合員と組合、家族と家長の関係は
うまくマネジメントするために
どうあるべきか。
労働組合と経営陣は
対立しているのがいいのか。
労働組合は
労働者が生産手段としてではなく組織における
人間の尊厳と独立を主張して、
経営陣にとって対等なパートナーとして
扱われることを要求していました。
■しかし現実には権利の主張であって
経営の責任を持とうとせず権力の正当性を
得ることはなかったと
ドラッカーは言います。
企業にとってチェック機能しか持たず
経営責任は持たなかった。
経営陣も又株主に対して責任を持たなかった。
株主も経営陣も組合も責任を取らないことで
社会における権力の正当性を持てないことが
社会の病因だとドラッカーは
見ていました。
■長年与党だった自民党に対して
野党だった民主党が政権を取っても
責任ある政治を運営したとは見えません。
国民も政権与党も、野党も
株主と経営陣と組合のように
責任をそれぞれのリーダーにゆだねて
批判しているだけの状態になっている。
誰も責任を取ろうとしない。
■誰のための、どんな目的のために政治なのか。
誰が顧客なのか、
自分達の役割は何か。
企業も行政も、組合も
意思決定を避けて責任をリーダーに委ねてしまうか、
リーダーを批判するだけか、
どちらも問題なのです。
リーダーとフォロア―
経営陣と社員
権力者と民衆
組合理事長と組合員
それぞれ役割分担はあっても
責任を委ねる関係ではない。
自由と自律の中で、
責任と権限を共有することができないか。
これがドラッカーのマネジメントへとつながる
問題提起なのです。
3.高性能大型化の危険
■20世紀のマネジメントは
トップダウンのアメリカ型科学的合理主義的
経営システムが正しいとされました。
高速で大型の大量生産システムが
増大する中産階級の物資的需要に対して
供給能力を向上させ経済成長を促しました。
■大戦後の日本はアメリカ型経営思想を学び
オートメーションシステム、高性能大型の設備導入、
コンピュータの高度利用、
それにともなうシステム思考を学びました。
生産設備や輸送手段も高速化・大型化によって
生産性を上げ供給能力を高めることが
正しい選択だった。
■そんな近代化の経営常識の中で
トヨタ生産方式を開発した大野耐一氏は
ヘンリーフォード一世の思想に共感しつつ
アメリカの量産思想に懐疑的でありました。
自動化して工数削減しても原価は下がらない。
経済は生き物であり
需要には大きな波がある。
量産システムによるスケールメリットは
需要減退で企業を危うくする。
ドッジデフレの経済下で
危機に陥っていた経験を持つトヨタは
痛いほど知っていたのです。
■高性能大型化による工数削減は局部的な効率化でしかなく、
過剰在庫を増やし経営を危うくする。
科学的経営は分業で分解された部分の最適化を
ただ積み上げるのみで
部分と部分のつなぎを無視する。
現在のようなデフレ経済の低成長時代には
経営全体を見る大野耐一師のような経営革新が
必要なのです。
ところが
ヘンリーフォードの思想が単純化されて現象的手法として
誤解されたように
大野耐一の思想はカンバン方式や下請けイジメのような
現象的手法として誤解され批判があることも
事実です。
経営は手段ではなく思想として学ぶべきなのです。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
■■■2012年秋期
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」■■■
●今週のカフェ塾は以下の2つです。
テーマ1
「(続)精神の領域 人と人との関係を 根源とする使命」
現場や外の世界と離れた組織分断で
破綻する大企業があります。
又市民の生活から離れて縦割りに分断された
行政システムが財政破綻しつつあります。
なぜシステムの分断・断絶が進み崩壊に向かうのか?
どのようなリーダーシップがシステムを持続可能にするか?
ドラッカーの社会生態学的有機システム思考は
仏教など東洋思想と古代西洋思想を取り入れる
ピーター・センゲ、オットー・シャ―マーなど
米国の先端的マネジメントに発展します。
神仏習合や七福神など近代西洋思想とは異質な
「日本の心」の復活が
21世紀のシステムを持続可能にするかもしれない。
みんなで話し合いたいと思います。
***
テーマ2「戦略の領域」
どのように戦略を組み立てるか?
知力をどう使うか?
賢さとは
知識ではなく現実を受け入れること。
そして
問題を定義して因果関係を考察し
為すべきことを考えることです。
孫子の兵法や最近の脳科学の知を
ドラッカー思考で解釈します。
お申込はメール返信でお願いします。
チラシ
↓
http://www.bizdyn.jp/seminar.html
★★★前回の参加者の声(一部)★★★
●会社勤務したことないが、
マネジメントは宮沢賢治の世界に通じますね。
楽しいカフェでした(介護業界の40代女性ライター)
●製造からロジスティクスのマネジメントを
担当することになるが
これから理論武装に使えることを期待しています
(化学工場の工場長、50代男性)
●最近は米国の方がマネジメントに精神世界を
活用している。
「反戦運動というより平和運動」という
方が平和を実現できるように、
言葉が精神のあり方や成果に影響する。
ドラッカー塾で前向きの言葉を見つけたい
(50代男性、人事関係コンサルタント)
●上田惇生先生のドラッカーの翻訳は
日本の心を反映している。
さらにこのカフェ塾で日本的な枠組みで
三位一体で理解できる(公認会計士)
●かって西武系のホテルに勤務していた時
地域への社会貢献が経営にいい影響を与えていたと思う。
近江商法とドラッカーは通じることが
分かった
(30代外資系企業の品質保証マネージャー)
■新宿から丸ノ内線6分 新中野駅徒歩3分の
自宅事務所です。
●コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」は
経営の神様ピーター・F・ドラッカーを
「精神・戦略・実践」の「形」(かた・フレームワーク)
で理解し、 東西の知を関連付けてマネジメント思考を
身につけることを目的とします 。
それによって、
禅に通じると言われる武道や茶道などと同じく、
「道」とも言うべきマインドセットを形成して
行動に好循環が生まれるように支援します
マインドセット形成は
MITのピーター・センゲの「学習する組織」で
述べている
自己マスタリ―( personnel mastery) であり、
日本語では「修業」に相当します。
飛び入りスポット参加大歓迎です。
90分1限*2限=180分講義と
手作り麻婆豆腐他にビールに焼酎
コミュニテイカフェ
セットで4000円です。
居酒屋に行く感覚で
こちらへ参加しませんか?
お申込はメール返信でお願いします。
チラシ
↓
http://www.bizdyn.jp/seminar.html
■■■■■PDF電子書籍販売のお知らせ■■■■■
1.教材書籍「ドラッカーマネジメント塾」2012年春期
第1限〜第16限(各限20枚〜30枚)
2.メルマガ編集書籍
社会生態学マネジメント
「介護体験で学ぶドラッカー」
社会生態学マネジメント
「エッセー生き方に役立つドラッカー」
3.書籍ノンフィクション小説「壊れる思い出のエレジー」
注文は下記のチラシから
チラシ「電子書籍}
↓
http://www.bizdyn.jp/pdf.html
■■■■■寄付金のお願い■■■■
メルマガ初刊から4年経過しました。
経費ご負担の寄付金制度導入して1年半になります。
何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。
又これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。
金額やお名義は問いません。
請求や領収書など入金管理はしません。
一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。
年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。
寄付金(お布施)箱(口座)
三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
口座番号 5324740
口座名義 株式会社 ビジダイン
■今岡善次郎マネジメント・メルマガ
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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。