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第42号  ロボット掃除機を考える

  発行日:2014年09月12日

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マーケティングトピックス / Weekly Focus第42号
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フォーカスマーケティングの蛭川です。

今週は各地でゲリラ豪雨がありました。
昨日AM10時過ぎ、山手線で御徒町駅の豪雨に遭遇しました。
(幸い車内で濡れずにすみましたが)
しばらくして品川駅では小雨になっていました。
局所的な豪雨を目の当たりにして驚いてしまいました。

季節の変り目、異常気象の中で、腰痛に悩まされながら
Weekly Focus 42号 はじめていきたいと思います。


先週、英ダイソンがロボット掃除機を日本で
先行販売するという報道がありました。

2015年春、サイクロン式ロボット掃除機「ダイソン360 Eye」を世界に
先駆けて日本で発売するそうです。

特徴は高い吸引力と、360度見渡せるカメラによって、ロボット自身が
自分の位置を把握しながら規則正しく移動することで無駄な動きを
しないところにあります。
価格は未定だそうですが、10万円程度になると見られています。

羽根のない扇風機やスティック型の掃除機などで話題のダイソンが
販売するロボット掃除機に期待が集まります。
ロボット掃除機といえばルンバが開拓した市場という印象が強いですが、
どれ程の普及をしているのでしょうか?

日本市場では5%程度と類推されます。
(マイボイス「ロボット掃除機に関するアンケート調査」
2014年3月実施より)


ご家庭にある掃除機のタイプ
1位 ノーマルタイプ・紙パック式 : 55.3%
2位 ノーマルタイプ・サイクロン式 : 36.4%
3位 スタンド式 : 9.0%
4位 コードレス : 8.8%
5位 ロボット掃除機 : 4.7%

数字を見る限り、これまでのダイソンの成功パターンとは
異なるカテゴリーであると言えます。
ダイソンの名が日本市場で知れ渡ったのは、サイクロン式掃除機で
「吸引力が落ちない」とこれまでの掃除機ユーザーの潜在ニーズを捉えた
商品であると認識しています。

この商品は完全な成熟市場でのブレイクスルーを確立したものと言えます。
成熟市場においてデザイン力の高さと高品質によって、それまで生活者
があきらめていたニーズ(使っているうちに吸い込みが悪くなる)
を埋める商品として鮮烈な印象を与えました。


扇風機にしても同様に成熟カテゴリーにおけるブレイクスルー商品です。


ダイソンの代表作であるサイクロン掃除機と羽根なし扇風機とは
あきらかに異なる市場の状況にあるロボット掃除機でダイソンは
どれ程普及するでしょうか?

普及率5%というとイノベーション理論では「イノベータ」の段階を
過ぎたばかりで、「アーリーアダプター」の中でも先端的な意識を
持つ方々が購入しだしている段階と言えます。

「アーリーアダプター」はイノベータ程、商品カテゴリーに対する
関与が高くないが、当該商品を生活に取り入れることで生活の質を
向上させようと考える層で、「アーリーアダプター」以降の
「マジョリティ」層に大きな影響を与えている層です。

(アーリーアダプターについて詳しくは以下参照ください)
http://k.d.combzmail.jp/t/8f9a/d0s69hv0anzd9wybyltxO


ロボット掃除機における「アーリーアダプター」はどのような
人達でしょうか?
前述のマイボイスのリサーチによると現在ロボット掃除機を
所有している人の利用の仕方は

1位 従来型の掃除機をメインで使い、
    ロボット掃除機をサブで使う : 31%
2位 留守中にロボット掃除機を使う : 28%

となっています。

現在のところ、従来型の掃除機をメインとして、
ロボット掃除機は補足的に使われていることが類推されます。


そして現所有者のロボット掃除機の満足度は

 満足 : 20%
 やや満足 : 41%
 どちらともいえない : 23%
 やや不満 : 10%
 不満 4%

となっています。及第点といったところでしょう。
残念ながら満足度の理由を知ることはできないのですが、


ロボット掃除機選定時の重視点という設問はありました。
(ロボット掃除機を利用したい方から聴取)

1位 本体価格 : 66%
2位 吸引力 : 52%
3位 手入れのし易さ : 50%
4位 メーカーブランド : 48%


ここから類推するに、これまでのロボット掃除機には
価格に加えて、吸引力や手入れのし易さという点で
未充足点があると考えられます。

このような状況から、アーリーアダプターの心を掴むには、
メインの掃除機としての位置づけが求められると考えます。

従来型の掃除機、人が手動で移動しながら掃除をするなんて
「古い〜」と
考えるような人だと類推します。
留守の間に完璧に部屋を掃除していてくれる。
しかも仕上げ掃除に煩わされることなく。

そう考えると
ダイソンのロボット掃除機の一番の売りは

==============================
  最も吸引力の高い
  ロボット掃除機
==============================

です。(ダイソンHPより)
http://k.d.combzmail.jp/t/8f9a/d0s6ahv0anzd9wybylvHY

アーリーアダプターの琴線に触れるダイソン独特のデザインで
ヒットの予感がします。
HPの画像を見る限り、これ一台で部屋の掃除は万全と感じられます。
(がっしりとした筋肉質なボディが頼りになりそうです)

価格は10万円。
現在シェア7割〜8割を超えるルンバの平均価格は7万円ですので
3万円分のパフォーマンスが実感できればクリティカルマスを
超える勢いが期待できます。
http://k.d.combzmail.jp/t/8f9a/d0s6bhv0anzd9wybyl0Js


日本メーカーも東芝から毎日のゴミ捨てを不要にした
「トルネオ ロボ」を発売しています。
ダストステーションが本体に溜まったゴミを自動で吸い取り、
1カ月ゴミ捨て不要。
http://k.d.combzmail.jp/t/8f9a/d0s6chv0anzd9wybylDu5

「手入れが簡単」という未充足ニーズを捉えた良い商品だと思います。
特にダストステーションがカッコいい。
(HPでこの点を一番の売りにしていないのが残念ですが・・・)

様々な分野でロボットが話題になっています。
ロボット掃除機カテゴリーも競争が激化するとともに、
各社のポジショニング展開が興味深く感じられます。

このメルマガを書きつつ、ロボット掃除機にかなりの興味を
抱いてしまいました。
先月ついに「レイコップ」を購入してしまい、「ダイソン360 Eye」
も購入してしまいそうな気持ちを自制しつつ、

今後の動向に注目していきたいと思います。
(このままでは自宅が家電だらけになってしまいそうで心配です)


明日から3連休ですね。良い連休をお過ごしください。


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企業研究会主催のセミナーに登壇します
「技術シーズからの潜在ニーズ抽出法」
2014年09月26日(金曜日) 10:00〜17:00
http://k.d.combzmail.jp/t/8f9a/d0s6dhv0anzd9wybyl9VE
ヒット商品を生み出すエンジニアのスキルについて、弊社パートナー桐畑氏と解説します。
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(バックナンバー更新 2014年09月19日19時21分)
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