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既婚有職女性のニーズを探る / Weekly Focus第19号
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フォーカスマーケティングの蛭川速です。
あっという間に4月です。すでに2014年も4分の1が過ぎてしまった
と考えると本当に時が経つのを早く感じます。
で数週間もするとゴールデンウィークとなります。
皆さんお出掛けのご予定はいかがでしょうか?
本日はゴールデンウィークの旅行者予測から考えていきたいと思います。
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目次
1.マーケティングトピックス【2014GW旅行者を予測する】
2.注目のセグメント【既婚有職女性のニーズを探る】
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1.マーケティングトピックス【2014GW旅行者を予測する】
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冒頭でも触れましたが入社式シーズンの後はすぐにゴールデンウィーク
がやってきます。
何も予定を立ててなくても、ゴールデンウィークという響きだけで
ワクワクしてしまうのは私だけでしょうか?
個人消費が回復基調にある中で今年の観光地への人出はどうなる
でしょうか?
以下、本日2014年4月4日日経新聞より抜粋しました
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JTBは3日、GWの旅行者が前年同期に比べ3.8%減り2243万人になる
見通しと発表した。前年割れは3年ぶり。
前半が飛び石連休となる日並びの悪さに加え、円安傾向で海外旅行
が低迷。
国内も消費増税の影響を受けるとみている。
JTBの調査によると、海外旅行は11.4%減の47万人に留まる見通し。
アジア方面の旅行の不振が目立つとしています。
中国が11.7%減り、韓国も23.7%減、タイも17.1%減としています。
国内旅行も3.6%減の2196万人にとどまる見通し。平均費用も
3万4400円と4.2%減。
業界では「日並びの悪さだけでなく、消費者が消費増税前に
耐久消費財などの購入を優先した結果、国内旅行を控えている」
との指摘もある。
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と報じられていますが、皆さんはどう予測しますか。
(1)海外旅行と国内旅行に分けて考えて、これまでのトレンド
を踏まえるとどうなるか?
(2)海外旅行に影響を及ぼす要因を考えるとどうなるか?
(3)国内旅行に影響を及ぼす要因を考えるとどうなるか?
業界ではそれぞれマイナス要因として円高と消費増税を上げてい
ますが、
プラス要因は何か考えられないでしょうか?
私は、「旅行者数が前年を増加する」という初期仮説を立てて、
検証することによって、仮説の精度を向上するというプロセス
で考えてみたいと思います。
次週にファクトを揃え、ロジックを整備した結果を披露したいと
思います。
皆さんも考えていただき、ご意見いただけると嬉しいです。
info@focusmarketing.co.jp
JTBのニュースリリースです
http://k.d.combzmail.jp/t/8f9a/d02n5ot07ng3s9xg7ve56
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2.注目のセグメント【既婚有職女性のニーズを探る】
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総務省労働力調査によると、2013年平均で、労働力人口は男性が
16万人減少するも、女性が38万人増加し、前年に比べ22万人の
増加(6年ぶりの増加)の6577万人となりました。
http://k.d.combzmail.jp/t/8f9a/d02n6ot07ng3s9xg7vb41
女性の労働力人口の増加は3年ぶりに過去最高を更新しました。
一方で専業主婦は13年に前年比4.3%減と、比較できる53年以来
で最大の減少となりました。
更に女性労働力率を年齢階級別にみると、従来から言われているM字
カーブ
(学校を卒業する20代で労働力率のピークを迎え、30代で結婚
育児により離職し、子育てがひと段落する40代後半に再び上昇する、
アルファベットのMに近い曲線を描く)
の傾向に変わりはないものの、
M字型の底である35-39歳は前年よりも0.7ポイント上昇し、67.7%と
なっています。大分緩やかなM字(というよりU字の反対形)になって
います。
また10年前の平成14年と比較すると、30-34歳で上昇幅が最も大きく、
8.3ポイント増加の68.6%となっています。
子育て期の就業がしやすくなったことが窺えます。
更にさらに細分化したデータ、女性の配偶関係別にみると、有配偶者
の比率で、10年前の平成14年と比較して、最も上昇幅が大きいのは
25-29歳で10ポイント増加の55.5%の労働力率です。
ついで30-34歳で8.9ポイントの増加で、55.6%となっています。
(厚労省平成24年版働く女性の実情より)
http://k.d.combzmail.jp/t/8f9a/d02n7ot07ng3s9xg7vhmp
以上から女性の労働力率上昇に貢献しているのは、婚姻、子育てで
離職していた人達の労働力化が進んだことに起因するものと言えます。
以前よりも結婚や子育てで離職せず、働く奥さん、ママさんが増えた
と言えます。
ここに大きな需要が存在すると考えます。
既婚女性25-39歳の労働力率は55%〜60%ありますので、この世帯
の食事や家事の在り方は、専業主婦のそれとは明らかに違いがあるはず
です。
平日は仕事があるので、食事をする時間が少ない、家事をする時間が
少ないことは明らかです。
その中で
●家族を喜ばせたい、
●生活の質を向上させたい、
●子育てをきっちりとやりたい、
と考える場合にニーズとのギャップが生じます。
また過半数が労働力(就業者・完全失業者)ということは更に細分化して
市場を捉えることも有効と思います。
例えばフルタイムとパートタイム、子供の有無によってもニーズは
細分化できそうです。
働く女性にフォーカスをあてて、企画に活かしてみるのも効果が高い
と考えます。
ところで実際には、結婚・子育て世代の女性は望んで仕事をしているの
でしょうか?
もしかしたら経済的な理由(夫の所得)によって止む無く働かざるを
得ないということも多いのかもしれません。
三菱総合研究所実施の少子高齢社会等検討事業報告書
(若者の意識調査編)平成25年3月
http://k.d.combzmail.jp/t/8f9a/d02n8ot07ng3s9xg7vsBC
によると
未婚男性1005名に対する質問
Q1.結婚相手の女性に専業主婦になって欲しいと思うか
そう思う:4%
どちらかといえばそう思う:15%
どちらともいえない:51%
どちらかといえばそう思わない:20%
そう思わない:10%
に対して
未婚女性789名に対する質問
Q2.結婚したあとは専業主婦になりたいと欲しいと思うか
そう思う:8%
どちらかといえばそう思う:26%
どちらともいえない:27%
どちらかといえばそう思わない:25%
そう思わない:13%
という結果になっています。
男性が女性にもとめるよりも、女性が進んで、専業主婦になりたい
と希望しているのが興味深いところです。
男性の「どちらともいえない」が51%というのも、
「女性の意思に任せる」という相手の気持ちを尊重している
「現代の理解ある優しい男性」 を象徴している数字と類推できます。
その理由として
Q3.なぜ専業主婦になってほしい(なりたい)と思いましたか
1位:女性には家事や子育てなど、仕事をするよりもやるべきことがある 61%
2位:夫がしっかり働けるようにサポートするのが妻の役目だから 29%
3位:私(配偶者である女性)は仕事が嫌いだから 21%
となっています。
男女の意見が混在していますが、「結婚後も働きたい」とする人と「専業主婦がいい」
とする人に2極化している状況です。
統計情報を収集してみると、女性にとっての仕事と家庭の関係は、現代の家庭
の様を規定するのに大きな要因と言えると思いました。
意識と行動、実態とのギャップによって多様化した生活ニーズを解きほぐす
ヒントがあるように感じます。
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マーケティングは仮説設定がすべて
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私がマーケティングに携わることになってから4月で18年が経ちました。
そのなかで最も重要だと強く感じたのが、 仮説 です。
先のこと(将来)は誰にも分からない。
だから将来の状況を予測することが、とても重要です。
でも思いつきでは精度が低く、質の面でのバラツキもあります。
ファクトをもとに発想していく、仮説が重要と考えるのです。
定量データを活かして仮説を設定するプロセスをまとめました。
書籍「マーケティングに役立つ統計の読み方」
http://k.d.combzmail.jp/t/8f9a/d02n9ot07ng3s9xg7vXTJ
マーケティング研究協会でセミナーを実施します
2014年5月15日
データ根拠のあるマーケティング仮説の立て方
http://k.d.combzmail.jp/t/8f9a/d02naot07ng3s9xg7vlMP
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(バックナンバー更新 2014年04月04日15時12分) |
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